研究ブタ野郎のブログ

博士課程で経験したことを残していきます。

学振採用された件

先月学振の結果が発表され、無事1次での採用内定でした!!
昨年度の申請では補欠からの不採用で2月まで結果を待たされたので、今年度は心のゆとりができました。また、採用率は現段階で16%ほどなので多少自信は持っていいのかなと思っています。
昨年度の結果について書いた記事は以下のリンクです。(この記事が地味に閲覧数が伸びている。)

sophia-memo.hatenablog.com

今回は去年同様、振り返りと参考にした資料などを書いていこうと思います。

研究実績

査読あり論文: 国内雑誌1報, 国際雑誌1報
査読なし論文: 2報
学会発表: 国内ポスター4, 国内口頭5(招待講演1), 国際口頭2
受賞: なし
その他: 大学の特別奨学金, 大学の研究奨励金
昨年と比べて, 国際誌への査読論文と国際学会への参加が増えました。しかし、Twitterなどを見ていると実績がなくても採用内定している人も見かけるので、聞いていたほど実績は関係ないのかなと思っています。

書類作成時の思い出

同大学他学科の友人が声を掛けてくれて、時間を合わせて週一回2時間くらいを使って意見交換をすることにしました。書き始めたのは3月中旬くらいから。第一版が完成したのが4月中旬で、案の定担当教員からは指摘はありませんでした。ただ申請書は関与してくれませんが推薦書は全部書いてくれるので、大変助かりました。(友人の先生は書いてくれないらしく、自分で書いて先生の名前で提出してもらったらしい)
そこで助教の先生二人と隣の研究室の教授に協力していただき、なんとか完成に漕ぎ着けました。大学に残っている強い先生たちの指摘はかなり鋭く、こういった目のつけ方をしているから研究でも結果が残せて大学に残れるのだなと改めて感じました。
今年から様式が大幅に変わりかなり苦労しました。特に苦労したのが、「研究遂行力の自己分析」と「目指す研究者像」です。この二つの項目は参考にできる過去の資料がないし、自分自身が優れているアピールをする必要があるので書きにくかったです。(自己分析をすればするほど、自分が優れていなことが見えてきてしまう)

参考にした資料など

Dr. クラゲさんの研究室

学振必勝講座というタイトルで解説してくれています。

www.youtube.com

大上先生の学振本

様式変更にも対応されていて、気を付けるべきことが見やすく解説されています。また、学振に採用された後のことも書かれているので買って損はないかと思います。

科研費.com

採用された過去の申請書などが掲載されています。学振を書くのに最も必要なことの一つとして、過去の申請書からの情報収集が挙げられると思います。 xn--w8yz0bc56a.com

文部科学省の資料

だいぶ古い資料ですが、国が博士課程の学生に対してどう考えて、何を望んでいるかがわかる資料なので参考になると思います。 www.mext.go.jp

まとめ

今年は昨年の反省を踏まえて、4人の先生に添削をお願いしました。多くの人に見て貰えばその分様々な視点で意見がいただけたので、そこでかなりブラッシュアップできたと思っています。お世話になった人と学振焼肉をしたいとこですが、こんなご時世なので東京に行った時にでも高級なお菓子をお土産に買って帰ろうと思います。
また、所属研究室、所属学科で初の学振採用者とのことで教授たちの間でも話題になっているそうです。
地方私大で先輩にも学科にも学振採用者がおらずノウハウ0の博士課程学生でも学振を取れるぞということが証明できたので、同じような境遇にいる人はぜひ頑張っていただきたいなと思います。