研究ブタ野郎のブログ

博士課程で経験したことを残していきます。

学振に落ちて思ったこと1

先日、学振の補欠繰り上げ採用の発表があり不採用となりました。

f:id:sophia_memo:20210226212014p:plain f:id:sophia_memo:20210304190156p:plain (2021年3月4日に補欠者のTスコアが公表されました。計算すると上位26.6%くらいで、合格ラインのTスコアはこの分野では3.5くらいです。)

学振とは

学振は正式には学術振興会特別研究員のことで、今回応募していたのはDC2と呼ばれる博士課程2年もしくは3年から2年間月額20万円がもらえるものです。(少し前に話題になった日本学術会議とは関係ありません。)

で、私は2020年5月に書類を提出して補欠採用になっていました。補欠という結果を見たときに、「今年はコロナやし予算回らんやろうから無理やな」とは思っていましたが、2月下旬まで焦らされて結果不採用は流石に堪えましたね...

学振採用の流れ

2月下旬 : 応募書類が公開
5月ごろ : 大学の受付期間に書類を提出
10月ごろ : 1次審査結果
12月下旬 : 2次審査結果
2月下旬 : 補欠結果

私は1次審査で「二次採用内定候補」で、二次審査で「補欠」となりました。

今回のブログでは初めての学振を経験して、どういう実績で出したのか、書類を作った時のこととか、落ちて思ったこととかを書いていこうと思います。

研究実績(書類提出時)

論文 : 国内雑誌1報 (査読あり)
学会発表 : 国内ポスター3・国内口頭3(招待講演1)
受賞 : なし
その他 : 大学の特別奨学金

修士2年で思い当たるあらゆる学会で発表し、招待講演をさせていただいたこともあって研究実績はそこそこかなと思います。学会発表が考慮されているのかは分かりませんが。
学振を本気で狙うならば、国内雑誌に投稿せずに国際雑誌に投稿すれば良かったと思いましたが、事情があり国内雑誌に投稿しました。

書類作成時の思い出

応募書類の第一版を完成させて担当教授の元へ持っていくと、簡単な指摘を受けたのちに「事務室で見てもらえるから、そっちに出して。」と投げられました。
次に事務室に持っていくと見てもらえましたが、指摘されるのは日本語の文法ばかりで具体的な修正点などは教えてもらえませんでした orz...
次に軽く指摘を受けた箇所を修正し、再度担当教授に提出しました。すると「事務室でOKをもらったのなら大丈夫そうなので、提出しましょう」と。

いやいやいや!! 流石にそれはないでしょう!!

ということで、ネットで過去の申請者の書類を見たり、大上先生の本を読んだりして自分で推敲しました。 しかし昔から文章を書くのが下手くそな私なのでこれではいけないと考えました。
そこで、最後に学科の助教の先生(他分野)にお願いして申請書を見てもらいました。この先生は「図が見にくいらこうすべき」とか、「この文章はこう書いた方が伝わる」とかそれはもう細かく指摘をくれました。この人がいなかったら補欠にすらなっていなかったと思うほどにお世話になりました。


反省点

  • 自分の先生に気を遣って他の先生に見てもらわなかった : 自分の担当教授が「よし。」と言ってるのだから他の先生に見てもらうのは失礼だと考えてしまいました。そこで自分の担当教授まで話がいかない助教の先生にお願いしましたが、もっと多くの先生に見てもらうべきでした。自分のことだから、指導教員に気を遣ってはいけないということを学びました。

反省と言いながら、改めて自分の申請書を見ても何が悪いのかよく分かりません...

まとめ

学振をとっている人の多くが研究室の先輩や先生に熱心に添削してもらったりしているだろうから、その中で補欠であればそこそこ頑張れたのではないかな、とブログを書いていて思いました。
でも不採用は不採用で雑魚書類だったのは確かなので、次こそは採用されるように、でもあまり期待せず申請書を書いていきたいと思います。

次は学振に落ちて思ったことについて書こうと思っています。